直方体や立方体を複合させた立体の体積の求め方である。
教科書では3通りの方法を習うが、
いざ演習となると
「どれかひとつ、お好きな方法をどうぞ!」となる。
最近の私は、授業が遅れてもお構いなしに
ひとつひとつの演習に対し3パターンで答えを
出させるようにしている。
求め方は違っても同じ立体なのだから同じ答えになるはずだが、
算数が苦手な子はなかなか一致しない。
どこか途中で見立て違いをしているか、
計算ミスしているわけだ。
もしもこの問題を一通りの方法だけで計算していたら、
解答が間違っていても、その子は気づかない。
いや、もっと言えば、
“間違っている可能性”を気にもとめず次の問題へと進んでしまう。
答えが一致しないという明確な間違い。
子ども自身にミスを察知させ、一旦足を止めさせるには丁度良い。
答えのたしかめ、検算より実用的だ。
やり直しが面倒なので、
次の問題に取り組む時は一発で合わせようと、
より慎重に計算するようになる。
近頃はついでに切断したパーツの見取り図まで描かせているから
さらに時間を要するけれども、
子どもたちが立体を脳裏に正しくイメージ出来ているかどうか
確認するためには絶対に欠かせないひと手間だと思っている。
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