静まりかえった教室の中で響く
カリカリとシャーペンを走らせる音。
中2のTがひときわ大きな音をたてていることに
気がついた。
気持ちが前向きに変化してきているのは
事実だが、ノートに書く字はまだ軽く、
それだけケアレスミスも目立っていたT。
私の1.5m先に座っているその彼が、
スピード感のある音をたてて筆記している。
筆記音が聞こえてくるというのは、
筆圧があるということ。
すなわち解答への自信の現れ。
こいつ、また一歩成長しつつあるなと、
感じさせるものがあった。
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岐阜の学習塾「志道館学園」の教師を務めて早ウン十年。最近目立つの子供たちの学習能力の低下を何とかしたいと、日々無い知恵絞って悪戦苦闘する塾屋のひとりごとです。
Author:みけせんせい(美川圭介)
岐阜県在住。お仕事は塾の講師と理科実験のパフォーマーなど。一家はよくできた嫁と、かわいい娘、息子たちの5人家族です。
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